2016年8月22日から始まった大分大学公開講座「夏休み子どもチャレンジ」将棋講座。
6日間の日程でやっていきます。
僕が担当しているのは超初心者級。
駒の名前を覚えるところからのスタートです。
受講した子ども達全員が対局をできるようになるまで、がんばっています。
ここに、超初心者級の様子を記録していきます。
受講者は、このページで学んだことを思い出して学んだことを確認してくださいね。
また、来年受講する人のためにも、役立つかと思います。
<1日め>
9時半から全体会です。大学のセンター長さん、村谷先生、和気先生、それから僕と挨拶をしました。そして、大学将棋部のスタッフの皆さんの紹介です。(写真は参加者の保護者の方が撮ってくれました。ありがとうございます)
そして、10時。いよいよ超初心者級のはじまりです。
(1)グループごとに自己紹介
まずは、グループに分かれての自己紹介。先生に名前を覚えてもらいます。
そして盤が配られます。
(2)盤の向き
盤にはタテとヨコがあることを教えました。そして駒がタテ長なので、盤もタテ長に置くんだってことも。ぱっと見た目にはわかりにくいのですが、子ども達はなんとか慣れました。
(3)駒の表と裏
盤が置けたら、駒が配られます。箱から駒をそうっと盤の上に出します。そこで、教えます。駒には表と裏があるってことを。
「今日配った駒の表は、きっちりした字が2文字書いてあります。裏は何も書いてなかったり、一文字だったり、くにゃくにゃした字ですよ。さて、全部の駒を表にしてみよう。どっちかわからなかったらグループの先生に質問してね」
これだけの説明で、全部の子が表にすることができました。子どもの観察力ってすごいなあ。
(4)表の駒の名前
何度か反復練習をして、表にすることができるようになったら、駒(表)の名前を教えます。
名前は略称に統一しました。例えば「おう」「きん」など。僕が提示した駒を見つけてマスに並べます。子ども達はそれぞれの駒の大きさの違いや、枚数の違いを発見していきます。駒の名前を使ったクイズも何問かしました。たとえば、この駒とこの駒で「おそろしい」という意味になるよ。答えは「きょう」「ふ」ですね。
(5)王と歩の動き方
王と歩の動き方を教えました。相手の駒は取れること。自分の駒がいるところへは進めないこと。そして、トライゲームです。自分の王が盤の一番上まで進めたら勝ちです。これで、歩と王については動きを実感できます。目的を持って動かすっていう意識もついてきます。
これも先生方との対局です。
<2日目>
(1)全ての駒の動き
「金」の動き、そして「銀」「桂」「香」「飛」「角」とそれぞれの成り駒の動きを覚えました。これはPCのスクリーンで説明しました。子ども達は成り駒が「金」と同じ動きだと発見します。そして、「飛」や「角」、「龍」「馬」の動きに感動。「すげえ」と声を上げました。
(2)並べ方。
一段目から「今日はケーキを食べて、銀チョコ食べて、キンキンアイスでおうなかいっぱい、一つ上のにいちゃんとひかくして、ふふふふふ」です。
(3)成るには
敵陣に入って成る、敵陣の中に打ち込んだ駒を動かして成る。成る方法を覚えました。そして、「成り駒将棋」の対局です。先生方は飛角落ち。なんと、先生方に勝利する子も!